2008年02月27日

不特定多数って何だ?

これ読んでたら何か混乱してきました。

なんでも違法とされた理由が

「全国の職員が記事を読めるようにすれば、不特定多数の人に記事を送ったことになり、著作権の侵害にあたる」
とか言う話らしいので複製権ではなく公衆送信権で争っているように見えますが公衆送信権はその名の通り公衆に送信する権利のことです。
  • (公衆送信権等)
    第二十三条 著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。
    2 著作者は、公衆送信されるその著作物を受信装置を用いて公に伝達する権利を専有する。
では"公衆"とは何かと言うことを辞書で調べると
  • こうしゅう 0 【公衆】
    〔public〕
    (1)社会一般の人々。
    (2)社会学で、一時的に集合した群集に対して、分散的に存在し、メディアを通じて世論を担う人々。
と言う結果になります。

ここからおそらく上記の記事で言う不特定多数と言う言葉に繋がっていると思うのですが、不特定多数を辞書で引くと

と言うことが書いてあり「不特定であり、なおかつ多数集まっている事」(つまり不特定∩多数)を指しているように見えます。

また、社会保険庁の職員は明らかに特定出来ますので、これは不特定ではなく"特定多数"であるはずなのですが、どうも判決ではこれが不特定多数となっているようです。

どうやら著作権については不特定多数という言葉はまともな日本語と異なり「不特定、または多数の者」(つまり不特定∪多数)を指しているようです。

なお、どうもその筋の方々には不特定∪多数が当たり前のようで

  • ○ 誰でも会員になれるのか、それとも会員資格に何らかの制限を加えているのかによる。特に制限を加えていないのであれば、不特定と言えるのではないか。

    ○ 多少の条件はあるが、基本的には誰でも会員になれる。「不特定多数」とは、現行著作権法の定義と同視してよいのか。

    △ 1対1と対比して整理している。確かに境界線として、会員制のホームページ等が不特定多数に当たるのかどうかという議論があることは承知している。

    ○ 著作権法における「公然」とは、不特定かつ多数ではなく不特定又は多数という場合である。よって不特定少数の場合も特定多数の場合も公然性があると認められ%u3

と言う話があったり、
  • ※特定少数、特定多数、不特定多数とは・・・
    <不特定の者/不特定多数の者>
    相手が「ひとりの人」であっても、「誰でも対象となる」ような場合は、「不特定の者」に当たります。
    EX.
    ○「上映」の場合
    1人しか入れない電話ボックス程度の大きさの箱の中でビデオを上映している場合、「1回に入れるのは1人だが、順番を待って100円払えば誰でも入れる」というときは「公衆向けに上映した」ことになります。
    ○「送信」の場合
    ファックス送信などの場合、1回の送信は「1人向け」ですが、「申込みがあれば『誰にでも』送信する」というサービスを行うと「不特定の人に送信した」ことになります。
    ○「譲渡」「貸与」の場合
    1つしかない複製物を「譲渡」「貸与」するような場合、「特定の1人」に対して、「あなたに見て(聞いて)欲しいのです」と言って渡す場合は「不特定の人」向けとはなりませんが、「誰か欲しい人はいませんか?」と言って希望した人に渡した場合は、「不特定の人」向けということになります。
    <特定多数の者>
    「特定多数の人」とは、「会員のみが対象なので、不特定の人向けではない」という脱法行為を防ぐためです。何人以上が「多数」かはケースによって異なると思われますが、一般には「50人を超えれば多数」と言われています。
    <特定少数の者>
    「不特定」でも「特定多数」でもない人は「特定少数の人」ですが、例えば「電話で話しているときに歌を歌う」とか「子どもたちが
    両親の前で劇をする」といった場合がこれに当たり、こうした場合には著作権は働きません。
なんて書いて居るページもあります。

ですが、こんなおかしい日本語の解釈がまかり通って良いんでしょうか?

著作権というのは登録が必要な特許などと違い、何の努力もしないで手に入る権利なのに、異常に過保護に守られている気がしてなりません。

ましてや、日本語までねじ曲げてこの権利を守る理由がさっぱりわからないのですが、著作権ゴロツキの多さを考えるとそれだけ儲かるんでしょうね。

とりあえず、この判決を見る限り50人(一般的に多数と考えられる人数らしい)を超える企業では、LANの中にすらアホな著作権法の魔の手が入り込んでしまうので、社保庁にはちゃんと控訴して争って欲しい限りです<ダメなら最高裁まで行って白黒つけて欲しい限り

【参考サイト】

Posted by Takuchan at 2008年02月27日 02:16 | トラックバック(0)